青絵の器

2007年10月14日

新鮮でシャキッと背筋ののびたグリーンリーフのサラダ。黄色いオムレツはふっくらとつややかで湯気を上げる。そしてパスタには鮮やかな赤いトマトソース。サイドのパンの表面ははしっかりと小麦色、中はもちろんふわふわで真っ白。お皿の上はいつも色とりどり、毎日の様にちょっとしたファッションショーが繰り広げられる。赤、白、緑、オレンジ、黄、茶色に黒。料理は常にそのたくさんの食材の色をより良く引き出し,バランスよく配色を組み合わせ魅力的に視覚に訴えかける。あれ、でも、ちょっとまった、青色の食べ物ってそういえばない。青いご飯や青いパスタ、青いソース、青いアイスクリーム。もしあったとしてもどれも想像するに食欲が萎えしてしまうのだが。でも、お皿の世界では青い色は優勢だ。特に磁器ものの絵付けには古くからこの青い色が主流。
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共に印判のお皿。左は600円,右は200円で購入。

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: 2007-10-14 18:06 |もの | Trackback (0)

NHK旬で彩る京の味10月15日放送分

2007年10月09日

じゃ〜ん、先ずは前菜。
私はLOMO IBERICO、先日バルセロナよりやってきました。
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知り合いのご夫妻が仕事でバルセロナに行くと聞きつけお土産に所望した物です。気品があって何とも美しい出で立ちなんでしょう、うっとり。スペインにはハモンセラーノ、ハモンイベリコなど世界的に有名な生ハムがたくさんあります。現地では産地、豚の種類,飼育方法、出荷年齢、熟成期間、作り手など細かく表示された高級生ハムがキラ星の様にガラスケースに並んでいるのです。そんな中、偶然出合ったのがこれ、LOMO IBERICO。イベリコ豚のフィレ肉で作った生ハムです。フィレ肉はやわらかい上に脂が少なく1頭の豚から僅かな量しか採れませません。脂の臭みもなく旨味が強く肉質もソフト。日本ではまだまだ入手困難、なのでスペインに行くときは是非探してみて下さい。

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: 2007-10- 9 12:08 |料理 | Trackback (0)

料理書あれこれ 其の2

2007年10月02日

其の1の続きです。

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韓国料理の唐辛子、イタリア料理のトマト、ドイツ料理のジャガイモ。どれをとってもその国の食文化の中心にある。でも、ちょっと待った!それって本当に伝統的な食べ物なの?
私たちの食卓で見慣れた野菜はコロンブスが活躍した大航海時代に南北アメリカ大陸からも たらされたものが数多いのだ。
例えばジャガイモ、南米原産で16世紀にスペインに伝わり、北上を続けながら北部ヨーロッパの主食として人口増加を促した。人口が増えて産業革命をになう働き手たちをたくさんつくり経済を支えた。が、その後ジャガイモの病気による大飢饉でアイルランド、英国の人々をアメリカ大陸へと移住させることになる歴史上の影の存在となった、、。
そんな世界の歴史に大きく関わった野菜の話がドラマティクで興味深く描かれています。野菜嫌いの人に勧めて野菜がどんなに凄いかを知ってもらいたいような本。

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: 2007-10- 2 14:39 |料理 | Trackback (0)