ヨンカンチェの夜は更けて、、
2010年01月12日
永康街(ヨンカンチェ)は東京でいうと青山のようなところ。表通りには人気のレストランや素敵なショプ、そして裏通りには多くの骨董屋と茶芸店が集まる。台北の夜はいつも遅く、この日のディナーは22時。小慢のオーナー小曼さんに連れられ、ぷらぷら歩いて永康街の居酒屋にむかう。道沿いの骨董屋にはこんな時間でも明かりが灯る。「ご飯食べたら骨董屋に行こうね」と小曼さんはうれしそうに私たちに言う「え、食事の後って?、こんな時間に?」私の頭は?マークでいっぱい??「台北ではそうだよ」う〜ん、行ってることがよくわからない、でもとりあえず腹が減ったのでご飯ご飯。
魚の美味しい居酒屋に到着。
焼いたまこも筍、台湾風おでん、イシモチに似ている黄魚の蒸し煮、ビールがすすむのだ。
野菜の煮込みやキュウリのマリネ。かぼちゃ入り焼きビーフンは客家料理。この店のオーナーのジェームスも小曼さんも客家の出身だとかで店内にも客家のブルースが流れる。客家の人たちは客人に対してとってもウェルカムだときいていたがこの店もなんだかそんなオーラが出ていて楽しくそして美味い。食事を後に、ちゃんと、ほんとに、近くの骨董屋に入った。表も、中も、明かりが灯っている。店の奥には4人ほど人がいて酒と料理を、というか、ちょっとした宴会が開かれている。「台北の骨董屋はこれが普通ね」、何だか楽しそうなところに混ぜて頂いてお酒なんか頂きながらみんなが骨董談義を楽しむ。中国語と英語と日本語、それに筆談。私たちの目の前には北宋の天目茶碗各種「日本人は天目が好きね」なんて言いながら後ろの棚から主人が取り出したのは唐代の淡い緑色の器「中国人はこれが好き」確かに中国茶を楽しむにはこっちの色がいい。
目の前の器にお酒をついで飲め飲めとすすめられ、、ほらこんな器で飲んだら美味くないわけがない。そして次々といろんな天目茶碗がでてくる。で、ついつい買ってしまう。面白い商売があるもんだな〜などと感心してしまうのだ。
そして、嗚呼〜、お財布がからっぽでヨンカンチェの夜が更けた。