木のお皿
2008年06月06日
先日出かけた金沢で素敵な木のお皿を見つけた。京都で見かける木工品は良くも悪くもすごく洗練されている。食文化との兼ね合い、共存でそのように変化を遂げてきたのだろう。華奢で繊細な料理に粗野、素朴なものはどう見てもバランスがとれない。そういえば松本で見た木工家具の力強さに木が根っこをつけたまま家具になってるって感じたのだけど住環境とのバランスで都会の小さなお家にあれを持ってくるのはやっぱり難しい。自分の料理にはどんなお皿が合うのか、お皿一枚はほんの一つの小さな「部分」だけどそれがテーブルにのったときの「群」になりその「群」がさらにいくつもあって吉田屋料理店の「全体」をつくっていく。
なので新しいお皿にさっそくいろいろ盛りつけて楽しんでみる。
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: 2008-06- 6 13:15
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青絵の器
2007年10月14日
新鮮でシャキッと背筋ののびたグリーンリーフのサラダ。黄色いオムレツはふっくらとつややかで湯気を上げる。そしてパスタには鮮やかな赤いトマトソース。サイドのパンの表面ははしっかりと小麦色、中はもちろんふわふわで真っ白。お皿の上はいつも色とりどり、毎日の様にちょっとしたファッションショーが繰り広げられる。赤、白、緑、オレンジ、黄、茶色に黒。料理は常にそのたくさんの食材の色をより良く引き出し,バランスよく配色を組み合わせ魅力的に視覚に訴えかける。あれ、でも、ちょっとまった、青色の食べ物ってそういえばない。青いご飯や青いパスタ、青いソース、青いアイスクリーム。もしあったとしてもどれも想像するに食欲が萎えしてしまうのだが。でも、お皿の世界では青い色は優勢だ。特に磁器ものの絵付けには古くからこの青い色が主流。
共に印判のお皿。左は600円,右は200円で購入。
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: 2007-10-14 18:06
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銀のスプーンたち
2007年08月26日
私の前職はフリーのジュエリーデザイナー。大学院を出てから店を持つまでの5年間はこちらが本業だった。大学で彫刻を専攻していた2年目、ふと小さくて精密なものをつくりたくなって街の彫金工房に通いだした。17年経つ今もその工房に通っている。なかなか気長な趣味、というかここまでくればライフワークだ。17年もやっているのでわが家には膨大なシルバージュエリーがある。まぁ、店に立つときはあんまし関係ないか、、。
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: 2007-08-26 11:17
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吉田屋の器~吉川千香子さん〜
2007年07月07日
「新しいお友達」、新しく購入した器のことを私はこう呼び、スタッフや友人に紹介する。街のショップ、ギャラリー、陶器市、と、いろいろなところで器たちを買い求める。そのとき何よりも重要視することは、
デザイン、まずそれが一番。
スタック、積み重ねの可否。
機能性、複数の顔があるとなおよし。
重量、重いと扱いがたいへん。
強度、きゃしゃだと割れてしまう。
でも一番大事なことは吉田屋というお店とのバランス。
自分の好みだけで買い求め、お店に置いてみたら何となくあわない、なんてことも時々おこるし、最初はぎくしゃくした感じでも時間が経ってなじんでくる子もいる。器たちにも命のようなものがちゃんとある。人と人の間に様々な関係〜恋愛、友人、家族、知人、があるように私と器の間にもそのような関係が生じている。
2年ほど前に購入した常滑の作家、吉川千香子さんの器たち
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: 2007-07- 7 11:51
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