青絵の器
2007年10月14日
新鮮でシャキッと背筋ののびたグリーンリーフのサラダ。黄色いオムレツはふっくらとつややかで湯気を上げる。そしてパスタには鮮やかな赤いトマトソース。サイドのパンの表面ははしっかりと小麦色、中はもちろんふわふわで真っ白。お皿の上はいつも色とりどり、毎日の様にちょっとしたファッションショーが繰り広げられる。赤、白、緑、オレンジ、黄、茶色に黒。料理は常にそのたくさんの食材の色をより良く引き出し,バランスよく配色を組み合わせ魅力的に視覚に訴えかける。あれ、でも、ちょっとまった、青色の食べ物ってそういえばない。青いご飯や青いパスタ、青いソース、青いアイスクリーム。もしあったとしてもどれも想像するに食欲が萎えしてしまうのだが。でも、お皿の世界では青い色は優勢だ。特に磁器ものの絵付けには古くからこの青い色が主流。
共に印判のお皿。左は600円,右は200円で購入。
青絵のお皿は何をのせても美味しそうに見える。まるで相手を選ばぬ八方美人のようでいてそんなに押しが強いわけでもない。知的で清楚なふりをしているだけなのか。色絵や陶器はそれなりに相手を選ぶのだがそれは食材、料理の色に関わっているのではないだろうか。白を除いて同じ色の皿に同じ色の料理をのせることはない。青い食材がないことが青い色の入ったお皿の役割を大きくしてるようにも思える。食材以外の色を使う(差し色)ことで食材との色彩の調和を作り上げるのだろうか。
骨董屋で1000円ぐらいで購入したそばちょこ。
欠けたところを何度も直して使っている。ビールをついだり、酒のあてををいれてみたり。
これより芦田尚美さん作。どれも白と青のイメージが現代的でユニークな形とデザインに仕上がっている。
白い磁器の飯茶碗。内側に山並みの濃紺の稜線がぐるっと一周。
ご飯を盛るとお米の真っ白な山の周りに青い山並みの稜線が見えて思わず笑い声をあげてしまう。
一輪挿し。
遠くから山を眺めながら〜、でも花をさすとその景色が逆転?というかずれるというか、自然界にはあり得ない景色になるのが面白い。
左は小さな小鉢、山並みに小さい雨が降り注ぐ。
右は蓋付きの小物入れ、山に銀の雲がかかっている蓋と雷をあしらった鉢。手のひらにのるその大きさの頃合いもよく、物語性もありついつい愛でてしまう。
モチーフが同じ山でも解釈と表現が違うとまったく別物になるのが買い手の心をくすぐる。
そうそう一つ思い出した。
沖縄では確か青い魚を食べるぞ。
確かでっかい熱帯魚みたいなのでグル、、なんとかって。
どうやって調理するのだろう?
青い皿に盛りつけても美味しそうに見えるだろうか?
ちゃんと行ってこの目で確かめないと。