動物園
2010年10月18日
自宅近くの山道を抜けると京都市動物園の東入り口が近い。でもこの東入り口ちょっとしたくせもので、隣接する疎水記念館をまわりこまないとたどり着けない。しかもものすごくひっそりとした構え、知る人ぞ知るといったところである。
お気に入りはアムール虎のお母さんアオイちゃん。三つ子の男の子をこの春に産んだ。虎の赤ちゃん、ちっちゃくってぬいぐるみみたい。歩き方もよちよちとしていて、大きくならないなら家の中で飼いたいくらい。
15時頃に行くといつも寝ているのだが、閉園前の時間になると何となくひょこひょこっと順繰りに起き出す。
夏の暑い日に訪れたときのこと、一匹がひどく泣き声を上げていた。アオイちゃんはその子の首根っこをキュッとくわえ、ゆっくりと歩き出し向こう側にあった水飲み用のたらいの中にひょこっと落とした。小虎はビックリとした様子で「ウギャニャー」と叫び声をあげ、たらいから飛び出した。私たちの横にいた飼育員のおじさんが「アオイは面倒見のいいお母さんなんですよ〜、さっきもあの子がうるさかったからああしたんですよ」と、暑い午後の日の小虎の水浴びはなんとも微笑ましく、すっかり私はアオイちゃんのとりこになってしまったのだ。