ペナンアイランド3
2011年01月23日
イギリス植民地の貿易都市として栄華を誇ったペナン。その面影をたどり、ジョージタウンを歩けば熱帯に暮らす蝶のような色鮮やかな建物に出会える。まずはピーコックグリーン。保存の状態がとてもよいプラナカンマンション。室内に残されたたくさんの陶器のコレクションもこの孔雀を意味するピーコックグリーンとピンクがメインカラー。ド派手な色もなぜだかしっくりくる。
ペナンの古い建物というのは京都の古い町家に似て建物の真ん中に吹き抜けの空間がある。京都ではそれを坪庭としているがペナンのそれはまるで浅いプール。雨が降ったら段差がつき低くなった底に水がたまりやがて排水される。子供なら泳げるかもしれない(中国人は縁起をかついで泳がないらしいが)そして天井は高く白い大きな壁に光がたっぷり差し込むので室内はとても明るい。その上、空気の対流が起きるので驚くほど涼しい。夏の暑さを過ごす家として昔の人の知恵に頭が下がる。
孫文ペナンベース。の、キッチン。
ほんとに青いブルーマンション。この大きな邸宅はその昔、ラピスラズリで塗られていたという。カトリーヌ・ドヌーブの「インドシナ」の舞台となった。
でも、きれいに手を入れられた建物はほんの少数。
町中には人が住まいしてるのかどうかわからない建物もたくさんある。
夜はまたまた別のニョニャ料理店へ、まずはミロビール!
手前の黄色いのはタマリンドでマリネされたお魚。甘酸っぱくフルーティーでビールによく合う。
ニョニャカレー煮込み。最初にタマネギを炒めて香辛料と合わすのはインド式、でも後半はココナツミルクが入るのでマレー式。そんな折衷カレー。ペナンにはいろんなヒトやモノやコトがこのカレーのように混ざり、からみ、ひっついている。それは又ばらばらに元のところに戻せるのかもしれないけど美味しいならそれで良しとして先に進んでいこうとしていく力がちゃんと見える。初めてのマレーシアはおいしい発見がそこここにある美味しい旅となった。旅の最後はホテルのバーでやっぱりボンベイミックスだったけど。