木のお皿
2008年06月06日
先日出かけた金沢で素敵な木のお皿を見つけた。京都で見かける木工品は良くも悪くもすごく洗練されている。食文化との兼ね合い、共存でそのように変化を遂げてきたのだろう。華奢で繊細な料理に粗野、素朴なものはどう見てもバランスがとれない。そういえば松本で見た木工家具の力強さに木が根っこをつけたまま家具になってるって感じたのだけど住環境とのバランスで都会の小さなお家にあれを持ってくるのはやっぱり難しい。自分の料理にはどんなお皿が合うのか、お皿一枚はほんの一つの小さな「部分」だけどそれがテーブルにのったときの「群」になりその「群」がさらにいくつもあって吉田屋料理店の「全体」をつくっていく。
なので新しいお皿にさっそくいろいろ盛りつけて楽しんでみる。
焼きメレンゲにヨーグルト、それにベリーを飾る。
彫り跡を残した小振りなお皿にはふき漆がほどこされていて、洗ってもすぐ乾くのでなかなか便利。いつも陶器のお皿に慣れていると木は軽いので要注意!意識して平行を保たないとリム(ふちの部分)があがっていないので料理を落としてしまう。
そら豆のさやごと焼、さやは真っ黒だけど中は蒸されてほくほく。
お皿は木地のまま仕上がっているので使い始めはサラダ油を塗りながら乾燥させない様に少し注意。スタッフのマイちゃんがこの手のことに詳しいので彼女のアドバイスに従うのだ。塩入れは京都在住の木工作家ポチちゃん作、完成前の粗彫りの作品を無理矢理購入した私のおお気に入り。塩に刺さっている小さな銀のスプーンは自作。
最近ちょっと木の器が面白いな〜などとと、思っている。まだ先だけど年末に近所のギャラリーイシスで三谷龍二さんの木の器展があるらしいので、、心して、貯金をしよう、、、。