トルコ食い倒れ最終日
2007年11月21日
トルコ最終日。
昨夜は3時まで飲んで撃沈。今朝は自由行動なのでゆっくり起きて街をぶらりと散策することに。ホテルを出てタクスィム広場を抜けたところでTVクルーに呼び止められる。ものすごくわかりにくい英語で最初は何を言っているのかよくわからなかったがどうやら彼らは隣国イラクの放送局の方々らしい。クルド人問題のキャンペーン番組でいろんな人に同じ言葉をもらってるらしい。それはイラクの言葉で「私は、いま、ここ、イスタンブールにいます」。と、私もカメラに向かって一言。
旅行者から見ればイスタンブールは一見平和だ。でも多くの国々と国境を接しアジア、ヨーロッパ、アラブを繋ぐこの土地の歴史は紛争、戦争の常に表舞台にある。国の東は常に臨戦態勢でいつでも都市部にテロがおこりえる。もし非常事態が起きてしまうとと1兆円規模の観光産業で多大な外貨を得る多くの普通の人々は仕事を失ってしまう。とはいえクルド人の独立国家をそう簡単に認めるはずもないだろう。平和という言葉を口に出すのはとても簡単だけど世界の現実はそんなに甘くはないんだと実感。
イスティラーク通りを歩いてガラタ橋に向かう途中雨が降り出す。この旅行で初めての雨。そういえばいままではずっとよい天気だった。エジプシャンバザールへの道に迷ったところで雨足が強く激しくなったので目的地を断念し昼食のレストランへとタクシーに飛び乗る。
q
「ピデ」という名のピザ、焼きたてで香ばしく美味。
ナスと羊肉のはさみ焼きパトゥルジャンケバブ、
小麦粉を薄くのばして焼いたパン。店先で作っている様子が覗くことができる。他のテーブルのお客さんはトマトと野菜の前菜エズメをのせながら食べている。
食事を済ませるとホテルに向かい再びツアーの方々と合流、ボスボラス海峡クルーズに向かう。
船に乗ると雨が上がる。海峡の左右は美しいモスクや歴史的建築物そして大金持ちの豪邸が並んでなかなか圧巻。
船長室にお邪魔、あ〜こっちを見ないで、舵、舵!!
クルーズの後はお決まりのグランドバザール。観光都市京都に住む私としては観光地の土産物屋ほど信用してないところはないない。とりあえず布屋のあるあたりを目指して行くとどんどんはずれの人気のない道へ、とある店先で山積みのアンティークらしき漆の木箱を発見。ここはトルクメニスタンのものを売るお店でアンティークから現代のものまでいろいろ取り扱っている。リンゴチャイを頂きながら漆塗りの古いスパイス入れと可愛らしい飾り彫りのあるコーランスタンド、染色用の木型を購入。
そして空港へ向かう。
そこでちょっとした事件が!。空港に行く道で晩ご飯のはずなのだがバスが渋滞に巻き込まれうんともすんとも動かない。ガイドさんの情報でこの時間アメリカからライス氏が到着で空港近辺が封鎖状態とのこと。私たちも動かないバスを降り歩いてレストランに向かう。大丈夫かな〜と食事を始めると車が動きだす。よかった、よかった。
最後の晩餐,ピーマンのご飯詰め。これ不味かった〜。
アジと思いきや黒鯛のムニエル。
食事が終わり無事空港に到着。お世話になったガイドのSさんともお別れをして飛行機に向かう。1週間のトルコはあまりにも短い,イスタンブールだけでも1週間は十分に楽しめる。その上まだまだ食べ切れてない!牛の胃袋スープとかマントぅとか、食い逃している。是非遠くないうちにリベンジしたいところだ。
イスラム圏への旅は昔から切望していたのでここ「ゆるイスラム」トルコは入門としてかなり素晴らしく楽しい旅を過すことができた。次はシリア、そして情勢が安定したらイランへも旅してみたい。