晩秋の味覚
2008年12月02日
11月末、紅葉狩りで京都に訪れる人々のけん騒をするっと抜け?この台詞、前にも使ったかな??朝のサンダバードに飛び乗って金沢へ。こちらのけん騒は、ちょっと小さめだけど、訪れた21世紀美術館は結構なにぎわい。ちょうど、今日から始まる杉本博司「歴史の歴史」展へ。県外から、主に東京だけど、たくさんのゲストがご来館。運良く、昼から始まる作家トークに席が取れ、ご本人による展示の解説を受けることができた。その中で、面白いなぞなぞを頂く。「古い勾玉の展示の中で2個だけ新品がまじってる」とのこと、「よく視て探して下さい」。これから訪れる人は是非その目で確かめて下さいね。(結構難しい)。
その後、今日だけの特別店「杉本食堂」へ、漁が解禁になったばかりの北陸名産か〜に〜!!とシャンパンを堪能。食堂の、おやじ姿のコスプレで、杉本さん自らが焼く出汁巻きにも舌鼓。シンプルなメニューで、最大限の楽しみを造りだしたパーティーの演出が素晴らしい。ごちそうさまでした。
翌日は再び小松弥助さんへ、
まぐろやあわびもおいしのですが烏賊が、烏賊が、、絶品。
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京都にはまっすぐ帰らず再び余呉湖畔のここへ。
数日前に獲れたという珍品、熊。しかも刺しです。乳白色で厚い脂。獣臭など全くないとろりとした良質の脂身。この時期、冬眠前の熊が一番脂がのっていて美味しいとのこと。猟は、常のものではない。今宵の宴に、幸運の女神がマタギの背中を押してくれたみたいだ。そういえば、隣の部屋では地元のマタギさんたちが、これまたにぎやかに宴会中。
猪も数日前に獲れ、程よい頃合いとのこと。網焼きで薄くスライスされてやってきました。太いところは噛みごたえのあるバラ肉、細いところは血が混じった風で、噛むほどにやわらかく、旨味が多い。ここは、首から肩に繋がる一番美味しい部位、とのこと。徳山さん特製の熊のイならぬ猪のイをヒトカジリ。う〜にがい!!
この日はさらに、鹿のたたき、とれたてのワカサギの天ぷら、鮒鮓、など等、、頂いて、更に熊鍋。も〜うお腹が、はち切れてます。
これは明日の朝ご飯、堀たてのじねんじょ。長い!この一番長くて太いとこを出して頂けるとうかがい、ぱんぱんに張ったお腹を両手で摩りながらも、身を乗り出す。あ〜悪食。
朝はこんな風に。の〜び〜て〜ま〜す〜。ご飯にも、醤油にも、混ざらん。噛み切らないと食べられません。口の中では力強い腐葉土の匂いが、まるで山の中にいるようです。
そして、これまた山で獲れた貴重な天然なめこ。寒い山中でのなめこ獲りは、なかなか大変とのこと。今朝はバターソテーにして下さいました。
京都から2時間、東京からでもわずか3時間。ほんの、小さな旅行で、山と湖の美味しいものに出逢える。お腹も心も満足で、徳山さんとご家族の仕事ぶりには、いつも感心させられっぱなし。私も見習って、、、精進するのだ。