熱気で暑い!in Paris
2009年01月20日
パリの滞在はオペラ座近くのアパートメントホテル。キッチン付きで長期や、家族連れに便利なつくりになっている。毎朝、スーツケースに忍ばせた大宅コーヒーでエスプレッソ沸かし、パンやヨーグルトで軽い朝食を摂っていた。午後からは観光に出かけ、夕方いったん帰宅し、休憩して夜にレストランに出かけるのが束の間の日課となっていた。後々気づいたのだが、今回の滞在はネオビストロブーム渦中のお店に行くことが多く、左岸のサンジェルマン辺りのほうが良かったのではないか、ボンマルシェも近いし、次回は是非そうしよう。
そんな左岸のバスク料理店Chez L'Ami Jeanへ。久々〜、2度目の来店。連日、京都でベトナム料理教室を主宰する高谷さんもご一緒。
アントレは田舎風テリーヌ。大きなテリーヌ型がそのまま私の左脇に、肉にナイフが突き刺さりなんとも豪快。「好きなだけどうぞ〜」、と。ピクルスもビンごとドーン!な、なんて気前のいい、というか、こんなに食べられへんし〜。最初からバスク料理の手荒い洗礼を受ける。大丈夫か、私、の、胃袋。(どんどん小声)。
隣のお皿がちょっと珍しい。パチリ、牛の骨髄入りスープにいろんな貝が入ったスープ仕立て。スープの味わいが深〜い。バスクは海のものも山のもの豊かな地。お互いのフォンを出逢わせているところがとても興味深い。メモ、メモ。
「ハ〜イ、マダムのハトだよ」と、きれいにサーブされた白いお皿が目の前に置かれた。と、思いきや、「これもだよ〜、全部マダムのだよ」と、もう一皿でてきた!しかもそっちの方が肉が大きい。ここに前回来たときはこんなにでっかいポーションではなかったと記憶しているのだが、当時は、全てムニュ又はプリフィクスだった。現在は一部35ユーロのムニュもあるが選択の幅が狭い。お店の売りはアラカルトになっているようだ。アラカルトは自然と一皿のポーションが大きくなるしね。ちょっとアラブ風のスパイスが、鳩肉の強い個性にぴったり。一皿目は肉の焼きを楽しみ、二皿目はスープとクスクスと供にをいただくようになっている。そのプレゼンテーションも面白い。なんだかんだうるさく騒ぎながらもあまりに美味しさにしっかり完食。
たとえ、どんなに食べても、今宵は行くぞデザート!ここでは是非ブルターニュ名物のリ・オ・レを、と注文する。と、ギャぁ!!来た!まったく、今夜は何度悲鳴をあげるのやら。私の悲鳴に向こうの席のじいちゃんが振り返り親指をたて合図「それはいっとけ」って、か。やっぱりね、名物だし。カフェオレボウルには、なみなみと溢れんばかりの牛乳で炊かれたお米。アジア人からみれば食後のお粥とも言えるぞ。汗。別添えでちょっと塩味のミルクキャラメルコンフィチュールとオレンジのマーマレード。それをリ・オ・レに混ぜながら頂く。同じだと飽きちゃうので交互に混ぜる。何度も。何度も、交互に混ぜる。みんなにもどんどん配ったけど、、、。もうだめ、ギブアップ。かくして、白いボウルには白い物体が半分残った。こんなに美味しいのに、ごめんなさい。
帰りがけ、22時頃の店内。入り口に立ち飲みのバーカウンターがあり、席を待つ人たちがここで一杯引っ掛けている。これから食事の人も詰めかけすし詰め状態、恐るべし人気店。
ワインは店のお勧めシャンパーニュ。それとフィトウの赤。
今宵の支払いは4人掛かりでトゥールダルジャン1人分。