フォアグラが厚い!in Paris
2009年01月18日
ユーロスターに乗りロンドンからパリへ。
正月あけの日曜日だったので小さな子供が多く、車内は賑やか。
国際線とあって、何だか華やかなイメージを持っていたが、、、
新幹線よりもしょぼい!そして結構狭い。
その上、ず〜とトンネルで真っ暗だった(あたりまえか)。
近未来には是非、海中をスケルトンのトンネルで旅したいものだ(強い希望)。
7時半の予約で到着すると、まだ、スタッフの食事中。なので近所のカフェで食前酒。1時間ほどして戻ると続々とお客様が到着中。ギャルソンにコートを渡すと、すっ〜とコートを伸ばし両手で抱え、ひょいっ、と、座席の上の網棚に放り投げた。びっくり。そしてストライク!。
一皿の料金は三ツ星並み。
前菜のフォアグラのテリーヌがなんとぶ厚い。そのうえ3切れも、5人で仲良く分けてちょうどいい量。むっちりしていて濃厚〜、ソーテルヌをちびちびすすりながらマリアージュを楽しむ。
エスカルゴは殻付き、歯ごたえのあるしっかりした大きな身。カリカリに焼けたバケットをぎゅっとお皿に押し付けてハーブバターを残さずたいらげる。
今夜のメインは鶏を一羽、きじを一羽。鶏が丸焼きででてきたとたん、あ〜、これ、5人前。と、小さく悲鳴。でもあまりの美味しさに感涙。肉質も火入れも素晴らしく、単純に肉を食べること(文化)を楽しむ。付け合わせのポムフリュ(フライドポテト)も20cm以上の高さだ。
もうお腹がいっぱいだ〜と、騒いでいたら「サービスだよ〜」と笑顔のギャルソンが運んできたポムベアルネーズ(ガチョウの脂で焼いたじゃがいも)。うひゃ〜!一同悲鳴。フランス人恐るべし、、その胃袋。
ワインリストもいたって素っ気なく、しかも結構なお値段。ハーフのソーテルヌ、白1本、若いブルゴーニュの赤。食前にカフェで白を1本。5人なのでそんなとこか。食事が終わる頃にも続々と客人が訪れ、店内は常に満席で、静かに活気が溢れ心地よい雰囲気。
「パリに行くなら絶対L'ami Louisだよ」って、私の連れが旅立つ前にアニエスBにこの店を勧められた。ネットで調べてみると、ポーションが巨大なので日本人には向かないかな〜と。でも、クラッシーなこのビストロには余分なものが何もなく「わしら、私らはこのように食っとる」とパリの町中に住む、人々のリアルな食の風景(=がっつり肉)が普通にあった。高価なフォアグラのテリーヌをなんでもない白い皿に素っ気なく盛り、てんこもりのジャガイモと巨大な肉をみんなで楽しむ。「郷に行っては郷に従え」その教訓に従ってみるとパリの人々の胃袋が覗ける。胃袋を知ることはお互いを知ることの第一歩。そして私の旅のほぼ全て、笑。
上手にシェアしたので今日の支払いはまあまあ、
予想したほどにはならなかった。