20140911
2014年09月11日
14周年目の日を迎えた。吉田屋料理店も子供に例えると14歳という、時間は本当に早く過ぎる。毎日の暮らしや仕事は、ぼ〜と、油断をすると何も進歩がない。何にもなく過ぎる時間はとても贅沢だが退屈でもある。と、毎日精進すべく習字を始めたりしてみた。
5年前始まった「なんちゃって山暮らし」(山というには街から近すぎる)は自然の面白さを日々発見させてくれる素敵な場所。今年はミョウガが豊作で吉田屋でも自家製のミョウガを使った。
家の中ではぬか床に目覚め、美味しく上達したら店にも登板させたい。
網戸のないわが家では夏の夜、ブンブンの恋人争いがシャンデリアで繰り広げられ、
居間の天井近くでは、お通いのヤモリが夜な夜な豪華な晩餐にありつき、
大声で叫ぶ蝉に、何かと思えば、カマキリがかぶりついている。小さな虫たちの日々の営みも、人の暮らしもあんまり変わらない。食べるために働き、恋して、寝て、そうそう遊ぶことも忘れない。そんな毎日の中にも小さな発見を楽しめるよう、いつでも、ちょっとだけ、大きめの心の引き出しを持ちつづけていたい。