大人のFUJI ROCK FESTIVAL 07 2日目
2007年08月03日
ぐっすり眠って今朝も早起き。昨夜一日遅れでなっちゃん(カメラマン、フジロック若葉マーク)も京都から到着。コーヒー隊長のフサちゃんに美味いコーヒーを入れてもらい昨夜getしたパンをとりだす。
左からViciniのパン、ルヴァンのカンパーニュ、レーズンパン。持参したグースのパテ、ケイパーベリーのピクルス、コーンスープにコーヒー。レーズンパンにパテをぬり口にほおばるとともにケイパーベリーも口に投入、肉の臭みをケイパーベリーが消してくれてうまうまです。
朝からこの余裕、「大人は優雅」。薄曇りだけどお天気もまずまず、食事を済ますと日焼け止めをぬり帽子をかぶり会場へ、レッドマーキでTHE BIRD AND THE BEE。アラザンをまぶしたウッフアラネージュのように甘くフワフワとした愛らしいライブパフォーマンスを楽しみ山頂へ移動、次のライブまで少し時間があったのでオレンジコートでお昼ご飯。
台湾料理の屋台で豚バラとネギの煮込みのせ台湾ラーメンを注文。醤油ベースで八角の香りがほんのり、お米の麺で口当たりがよくるするっと平らげる,見た目よりあっさりで美味。
山の中の小さなステージ、アヴァロンに向かいPorarisのオオヤユウスケさんのライブ。ゆる〜いライブダブが昼間の景色に心地よい、そういえばPorarisのCDほとんど全部もってる。それに私の好きなバンドのドラムはどれも芳垣さん。意外な組み合わせなようでいていい食い合わせ。ポルトガルの料理でアサリと豚肉の蒸し煮がある。魚介と肉は日本の料理では一つの鍋で料理しない。アサリだけでもだしが出て美味い、豚肉もそれだけでメインになる。その二つが白ワインやハーブとまぐわって蒸されると相乗効果でさらに美味しくなる。そんな未知の料理にであったような幸せを味わう。
「大人は1日1山」。頂上のステージは遠いのでそう決めているがこの日は夜も出勤の予定、いったんホテルに帰り休息。
帰る途中に見た「!!!」(チックチックチック)のライブがめちゃめちゃ面白い、昼間っからティーボーンステーキ500gしかも黒こげ、食べきれないほどのフライドポテト付き。見た目だけでお腹がいっぱい、熱いライブをありがとう。
1時間ほど昼寝をしてG.LOVE&SPECIAL SAUCE@レッドマーキー。2000年に初めてフジロックに来たときもここレッドマーキーでG.LOVEを見た。そのときは土砂降りの雨で唯一屋根のあるこのステージにお客さんがなだれ込んできた。3年ぐらい前に彼らが来たときも雨だった。今日も薄雨、雨男か〜。覚悟して出かけたがまあまあ雨は大丈夫、レッドの周りにどんどん人がなだれ込んできてる凄い人気。今回は4人編成、サポートでキーボード有り、途中Gov'n Muleのギターの方がゲストで飛び入りしたりとアップテンポのまま盛り上がり続ける。威勢のいい寿司屋の兄ちゃんに「次何食べるんだい」、とせかされながら,鯛やヒラメ、コハダにサヨリ、とりがい、赤貝、穴子、うに、いくら、卵焼き、矢継ぎ早にうまい寿司を食い続け、、そういえばそんな唄あったっけ、以前G.LOVEがすしネタをラップしているのを聞いたことがある。仕上げの巻物を食べる前に会場を後にし今日の2山目、オレンジコートへ、
2番目に大きいホワイトステージ、
アヴァロンからヘブンへの山道、ミラーボールの光が木々や道に映る。
ヘブンからオレンジへの通り道、昼間の自然な景色も美しいが夜のライトアップも素敵。
オレンジコートの中心にはキラキラのタワーが、中にはミラーボールがいくつも入っている。
次は解散したスーパーカーのナカコウ君のユニットILL、サポートアーティストに思わず目がいく、そしてPAブースにも、なかなかのメンツ。ライブはチェロ、ヴァイオリン、ギターヴォーカルのストリング3ピース、ILL-aで始まる。ナカコウくんと勝井さんのヴァイオリンの相性が良い、静寂、静けさの中にもグルーブ感があり心地よい。去年もフジでILLを見たけどそのときとはまだ形になる前のような音楽で今年は全く違うアプローチ,バンドとして完成している。中盤はドラム、ベース、ギターヴォーカル、ILL-bこちらはロック感溢れる。真夏の山の上にいるはずなのに見える景色は真っ白な雪の中、しかもローカル線のホーム。乗るはずの電車を逃し軽い絶望感におそわれてる、温かいスープにたどり着けるのは何時間も先。ライブを聴きながらそんな景色が見えた。雪国で育った人のメンタリティて何か大きく違う、1年の半分近く真っ白な世界、一見美しい女神のようだがそれは力強く人間に襲いかかる野獣でもある。美しく絶望的なILLの世界感を堪能。
Gov'n Mule、ASHを眺めながらBEASTIE BOYSにMONEY Mが出ているのを確認し苗場食堂に席をget、Jonathan Richmanのライブを待つ。苗場食堂ライブはフジロックの中でもっともゆるゆるでフェス感漂う場。JRものっけからよれよれ、その上後ろからビースティーの爆音,前からはSPACE COWBOYの爆音、アンプをあまりとおしてないので声もギターも聞き取りにくい。カウベルをならし、鈴をふり,ギターをくるくる回し、みょうちくりんなダンスで腰を振る。哀愁ただよう存在感で目が離せない、素敵な愛すべきおっちゃん。ポルトガルの港町のBarでイワシの塩焼きとオリーブをあてにこの人とはしご酒したら一晩中楽しいだろうな〜。
この夜はいろいろな知り合いにも会え、なかなか充実。そして「大人はよく寝る」。