金継ぎ会
2008年07月01日
毎日お店を動かすということは毎日いろんなものを買ってそれを売ったり消耗したりはたまたゴミにしたりということがえんえんと繰り返る。陶器や磁器のお皿は粉々に割れることは少ないが欠けたり、ひびが入ったりと、自宅では使えてもお客様にはおだしできなくなる。せっかく気に入って手に入れたのにちょっとしたことでいきなりゴミ処分にするのはあまりに切なくて悲しくてもったいないことだ。欠けたとこはほんの少し、全体の0.1%にも満たないのに、、。そんなときに重宝するのが素晴らしい伝統の技術「金継ぎ」なのです。
前のブログでのせたアーティチョークが咲きました(ご報告)
でかい!
一昨年、はりきって漆を使って継いだところ見事にかぶれて両手の全部の指が2倍の太さになってしまった。その苦い経験から今回は2液性のエポキシ樹脂を使ったなんちゃって金継ぎの大雑把仕上げ。材料はエポキシ、タルク、うそ金、漆風接着剤、それに筆や真綿などなど、、、、
割れたお皿をエポキシで繋げて、欠けたところはタルクを入れ混ぜたエポキシをパテ代わりに成形します。乾いたら漆風接着剤を塗って、うそ金をぱらぱらと定着させ乾燥させます。
次の日にきれいに洗い余分に付いた接着剤などを耐水ペーパーで落として完成です。この日は10個以上の使えないお皿が現場復帰できました。
小さな手間で大事なものをゴミにせずまた新しい味わいが加味されて使えるものに戻るなんてちょっとした魔法使いになった気分。
詳しくは吉田屋料理店本にも書いてあるので参照ください。