イソンゲ(李氏朝鮮 太祖)の餅
2012年04月23日
この日の専門店は、朝から晩まで「北朝鮮餃子鍋」一筋、三代。席に座るとキムチや付きだしが運ばれ、少し待つと鍋が準備される。
「オー!」餃子がでかい、大人の握りこぶしぐらいはある。ネギ、キノコ、筍、唐辛子がゆらゆら〜と、鶏と牛骨のスープの中を漂う。そこに小さな雪だるま「これ何?」ってシネちゃんに聞くとトックだとのこと。
こんな形のトック見たことがない「かわいい〜、でもなんでこんな形なの?」「う〜ん、説明が難しい、でも恨みの話なの」って言いながら、シネちゃんがお店の人に紙をもらった。そこに、この雪だるまの形の由来が。かいつまむと、高麗から李氏朝鮮に王権が替わった頃、旧王朝の人々が惨殺される悲しい事件が起きた。その恨みを、生き残った女たちが忘れないため、餅を切り分けるときに、イソンゲの首を絞めることを念じながら、餅を切り分けていたとのこと。「ギャー恐い」よ〜。でも、恨みがこもってるにしてはかわいすぎで、鍋の中にいるとそんなことは信じられないくらい微笑ましい。餃子にのっかったり、えのきにまみれたりと実に愛らしい姿、その上もちもちして美味しい。
〆は手打ち麺、オモニのサービス。チヂミも食べてお腹はたんまりしてきたがこれもイケル。と、ペロリ完食。